関野 桃子
Sekino Momoko
2022年入社
所属:第二事業本部 事業戦略チーム
業務:新事業開発推進
前職:コンサルティングファーム→プラットフォーマー→独立
取材日:2024/05
What?
#01
どうして講談社を選びましたか?
人文学の世界が好きで、就活をきっかけに「書き手が食べていける世界を作りたい」と思うようになりました。そこで 20 代は❝ビジネス❞を学ぶことができそうな会社で筋トレに励み、30 代は「いざ実践を」と講談社に潜入! なお数ある出版社の中から、講談社を選んだ理由は、影響を受けた作品がたくさんあるからです。
#02
講談社はどんな会社だと思いますか?
「組織」や「合理性」「リスク管理」よりも、「個人(私)」の「欲望や感情」「偶然性」が根幹にある会社です。加えて企画の当たり外れに動じない精神や、じっくり育てる時間感覚もあり、作品が育まれる土壌ってこういうことなんだろうな、と実感しています。ただその分、会議は長めです(笑)。
Now.
#03
今、どんな仕事をしていますか?
才能を、企画力で最大化し届ける方法の発明
これまで雑誌・記事・書籍といった形式で、著者・タレントの「才能」を届けてきた講談社ですが、今はそれらに閉じない届け方を模索しています。
時代を作る才能をもった「著者・タレント」や、ロマン溢れる「編集者」には、大抵つくりたい世界観があります。では、それは今どうすると伝えることができるのか、事業目線でどういう展開を目指せば、その世界を最大化できるのか、そのために押さえるべきポイントは何で、組織はどうすべきか……。
解くべきお題によって求められる役割や関与度合いは異なり、いわゆる事業開発や新規事業という言葉もしっくりこないのですが、大きくはそのようなことを考えながら、「才能を企画力で最大化して、届ける方法の発明」に取り組み中です!
実際に形になった企画の一つが、昨年6月より開始した、吉本興業さん(FANY)との共同プロジェクト「ウレアカ?」。『VOCE』での紹介ページです!
Impressive.
#04
一番印象に残っている仕事は?
編集者として初めてやりたい企画が通った「校則とメイク問題」
びっくりなことに、転職後すぐに、編集者として働く機会を貰いました。元々編集者になりたかったこともあり、「勉強できるなんてラッキー!」と思っていたのですが、人生初のプラン出しの日々に悪戦苦闘! もうこれまでと全く、脳の使い方が違います。
当時、美容メディア・VOCEを担当していたのですが、そこになんとか自分が好きな「人文学」を絡めて、やっと実現した企画が「校則とメイク問題」でした。
「校則では禁止されていたのに、社会人になると突然マナーとなる化粧。これってどうして?」と、よく議題にあがる題材ではあるのですが、ただ先行記事の中で、「美容」の意義が十分に検討されることが少ないように感じて。それで「哲学」の力で、その問題について考えるようなWeb記事の企画です。
その体験のおかげで、「企画をたてる、ってこういうことなのかもな」と思うことができ、また、心の壁を少しだけ壊せた瞬間でした。
該当記事です。批評家のベンジャミン・クリッツァーさんが執筆してくださいました!