神垣 勇
Kamigaki Isamu
2017年入社
所属:業務部
業務:制作・進行管理
前職:なし(新卒入社)
取材日:2024/05
What?
#01
どうして講談社を選びましたか?
コンテンツ産業の基盤となり、次なる文化の生成をサポートする場が出版業界だと考えたからです。なかでも講談社は総合出版社として、幅広いジャンル・多様な読者との接点を持っている点で魅力的でした。(『もやしもん』がきっかけで生物学専攻だった縁もありました!)
#02
講談社はどんな会社だと思いますか?
一言で表すなら、❝触媒❞。誰かのアイデアを引き出し、その価値をあらゆる形で届けようとする会社だと思っています。私含め新卒入社から勤務する社員が多い会社ではありますが、最近は異業種からキャリア採用で入社される方も増え、その流れはより加速している印象です。
Now.
#03
今、どんな仕事をしていますか?
コミック(紙版)の生産管理
いわゆる「本」というパッケージに作品を落とし込み、製造、そして流通に繋げるまでが仕事です。まずは編集部からの造本案に対して原価試算や製造面での検討を行い、仕様を決定。製版から印刷~製本に関わる協力会社に製造を依頼し、納品までの全体進行や品質管理・原価管理のマネジメントを行っています。
最近は、グッズや自社ECサイト販売用の衣類等さまざまな企画を扱うことも度々あり、通常の雑誌・書籍以外の製造物における品質管理・法令面への対応が求められています。
製造に携わってきたモーニング編集部の刊行物。『モーニング』本誌は今年で創刊42周年、キャッチコピーは「読むと元気になる!」。
Impressive.
#04
一番印象に残っている仕事は?
RFIDタグの導入
編集部の生産管理担当とは別に、出版業界全体における課題解決のプロジェクトにも参加をしています。昨年8月からコミックス新刊および文庫新刊の一部で導入を始めた「RFIDタグ」の封入は、その一例です。「RFIDタグ」とは❝非接触かつ高速で読み取り可能なICタグ❞のことです。社外のベンダーや同業他社と協力し、製品ひとつひとつに識別可能なこのタグを封入することで、流通および書店における管理コストの大幅な軽減を、現在進行形で目指しています。
実際のところは、ICの読み取り感度や耐久性を検証したり、製造のオペレーションを調整したりと、地道な作業の積み重ね……。ですが「本」というパッケージを考える日々の業務と地続きのものとして、業界が解決すべき課題に取り組めることに、使命とやりがいを感じています。途中で3ヵ月間の育児休業を挟んだことも、個人的には思い出深い理由のひとつです。
現在、製造している刊行物へのRFIDタグ封入を推進中。流通管理におけるさまざまな効果を狙っています。